北海道地震とそれに伴う39時間の停電を乗り切った時にあって良かったもの
9月6日 午前3時8分、「平成30年北海道胆振東部地震」が発生しました。その後、午前3時25分頃から全道でブラックアウトし停電が始まりました。
停電。
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月5日
我が家で停電が解消したのは約39時間後の9月7日18時30分頃でした。
停電が始まってから39時間、ついに停電解消!!
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月7日
やったーーーーー!!!
北電ありがとう!!!
今後も大きな余震や再度の停電の可能性はありますが、とりあえずは無事に乗り切ることが出来たので、今回の災害で役にたったものを上げていきたいと思います。
ポータブルラジオ
10年以上前に買ったポータブルラジオを防災用品の中に入れていました。
上記の機種の旧型モデルです。
停電していると当然ですがTVは見られません。
また、当初はスマホでの情報収拾ができましたが、自分の家の周りだとモバイル回線(ドコモ系)が9月6日午前8時頃から極端に遅くなりまともにインターネットができない状態になりました。
そんな時に役に立つのが乾電池だけで動くポータブルラジオです。
NHKラジオを聞いていれば、だいたいの災害情報・インフラの復旧見通し情報などが入ってきます。
流石にずっと聴いているのは気が滅入るので1〜2時間に一度、15分くらい聴いていました。
Twitterのようにセンセーショナルな情報やデマが流れて来ず、淡々と事実だけが流れていくので、被災初期の精神衛生的にも情報収拾手段の中心がラジオになったのは良かったかもしれません。
LED ランタン
アウトドア用に持っていた乾電池で動くLEDランタン。夜間だけでなく、昼間でも暗いトイレなどの部屋に行く際にも役に立ちました。
うちには2個あったのですが、夫婦2人で別々の部屋に行くときなど、人数分あると便利な感じでした。
Anker PowerHouse
[asin:B01934ZJFY:detail]
防災とアウトドア用に買っていたAnkerの超大容量バッテリー。こいつは本当に頼りになりました。
この大容量バッテリーの電気が75%残ってるし車もあるので、多分あと2日くらいは電気なくても耐えられる。
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月7日
けど、やっぱり早く電気復旧して欲しい。 pic.twitter.com/BawxKmJRNE
iPhoneは他のモバイルバッテリーで充電するなど、PowerHouseは温存気味に使っていたこともあって、39時間の停電後にも残容量60%くらいでした。(停電開始時は98%)
このぐらいの大容量があると停電中でも精神的に安定します。
100V電源がついているのでパソコンを含む様々な機器に給電できます。
LEDランタンに使っているエネループ充電池の充電などに使っていました。
また、100V電源が出力できると以下のような芸当ができます。
停電が続いてるけど、試しに光回線のONUとルーターにバッテリーから電源を供給してみたら固定回線がふつうに使えた!
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月7日
回線引き込んでる電柱の電源供給って関係ないのか!
もっと早く気付くべきだった!
…とはいえ、さすがに電気もったいないから携帯の通信が切れたときだけ使おう。
たくさんのモバイルバッテリー
[asin:B01LATWL5G:detail]
モバイルバッテリーをついたくさん買ってしまって家がモバイルバッテリーだらけになっているそこのあなた。
あなたのその行動は正解です。
モバイルバッテリーはあればあるほど安心感が増します。
先日ちょっと良さそうなモバイルバッテリーを見つけたのですが「家にモバイルバッテリーたくさんあるし無駄だな」と思って買わなかったことを後悔しています。
当たり前ですがすべて満充電で保管しておかなければ意味がありません。
また、ノベルティーで無料でもらったモバイルバッテリーがあったのですが、充電して保管していたのに自然放電で空っぽになっていました。ある程度品質の良い物を買う必要がありそうです。
クーラーボックス
停電開始直後、アウトドア用に持っていた大きめのクーラーボックスに冷凍庫と冷蔵庫の中身を移しました。目一杯詰め込んだおかげか、39時間経過してもまだ凍ったままの食品もありました。
冷蔵庫にあった食品をダメにせずに使えたことと、水道・ガスが生きていて調理ができたこともあり、停電中は防災用に備蓄していた食料に全く手をつけずに過ごせました。
家具の配置
あって良かったものではありませんが、家具の配置を工夫していたことがとても役立ったので書いておきます。
建物が真上から見て長方形の場合、地震の際には建物は長辺に対して直角に揺れるそうです。
そこで、倒れやすい家具は建物の長辺と直角になるように配置すると倒れにくくなると言われています。
昨年引越しをした際に上記のことを念頭において倒れやすい家具は建物の長辺と直角になるように配置しました。
その結果、今回の地震の震度が6弱もあったにも関わらず、家具の転倒は全くありませんでした。
それどころか、直角に配置した家具からの物の飛び出しもほぼありませんでした。
間取りの関係でキッチンの低い食器棚だけは建物の長辺と並行に設置していたのですが、こちらは食器が盛大に飛び出していました。
家具の配置を工夫するだけで倒れにくくできるので、もし建物と並行に倒れやすい家具を設置している方がいたら、直角になるように模様替えをしてみる価値は大いにあると思います。
最後に
まだ道内には電気の復旧していない世帯がたくさんあります。
細かいエリアごとに通電が開始されているようで、同じ自治体や町内でも停電している場所と解消されている場所がモザイク状に入り組んでいるようです。
近くの通電エリアを知ることで、停電中のエリアと通電済みのエリアの方同士で電力を融通しあったり出来るのではと思い、「北海道停電解消マップ」を作りました。
Google ドライブ - 1 か所であらゆるファイルを保管
誰でも匿名で編集できるので、停電が解消した場所をピンや図で書き込んでください。ご協力よろしくお願いします。(編集はPCからのみとなります)
9/8 22:35 追記
9/8中に、道路状況などで確認が困難な約1700戸以外のすべての停電が解消する見通しとのことです。
【北海道胆振東部地震による被害・対応状況(21時時点)】北海道電力によれば、本日中に停電戸数は約1700戸に減少する見通しです。残りの停電箇所は道路状況などで確認が困難であり、見通しが立っていませんが、電源車を送ることが可能であれば電源車で対応しています。#北海道 #地震 #meti_saigai
— 経済産業省 (@meti_NIPPON) 2018年9月8日
「近くの通電エリアを知ることで、停電中のエリアと通電済みのエリアの方同士で電力を融通しあったり」という状況はもう本日中には終わりそうなので、「北海道停電解消マップ」の役割ももう終わりになるかと思います。たくさんのご協力をいただきありがとうございました。
本日中に停電が解消されない約1700戸にお住まいの方にも、一刻も早く電気が届くよう願っております。