App Storeに表示される「リリース日」のまとめ

iPhone / iPod touchでアプリを利用している人なら薄々感づいているかもしれませんが、App Storeに表示される「リリース；」の日付は、iPhoneアプリが公開された日やアップデートが公開された日ではありません。

この表示上の「リリース日」が何日になるかは、iPhoneアプリ制作者にとってはかなり重要です。
なぜなら、App Store上で「リリース日」が新しければカテゴリ別の画面での露出が増えるからです。
特に、自分で宣伝をしにくい海外市場の場合、このリリース順表示の画面に表示されなければ誰にもダウンロードされない、なんてこともありえます。（SingingCatがそのような状態です）

今回、SingingCatのリリース〜アップデートを経験したことで、App Storeに表示される「リリース日」の仕組みと、ある程度のコントロールの仕方が分かったので以下にまとめます。

新しくアプリをリリースする場合

App Storeに表示される「リリース日」は、Appleの審査が終わって"Ready for Sale"になった日です。
"Ready for Sale"になっても、あらかじめ設定した"Availability Date"になるまでApp Storeに公開されません。
このため、「リリース日」が公開日より遥か昔になってしまうこともあります。

日付の乖離の回避するには、

"Availability Date"を早めに設定しておく

(追記 5/25 12:40）
最近は"Ready for Sale"より"Availability Date"が早い日付の場合、"Availability Date"が優先されるようです。
"Ready for Sale"直後に"Availability Date"を修正すれば、「リリース日」も修正されますがタイミングによっては反映されないかもしれません。

"Ready for Sale"になった時に"Availability Date"を変更して公開を前倒しする

の２つの方法が考えられます。

"Ready for Sale"から公開までの間はUS市場のみで使えるプロモーションコードを配布できるため、あえて公開まで日付を空けてUS市場でのプロモーション活動をするという方法もあります。（参考：海外でiPhoneアプリのDL数を200%増する方法 -fladdict）
けれど、個人的には公開日を早めてしまう方が海外市場への露出という意味で有利だと思います。
SingingCatで日付を空ける方法をとったのですが、どうやら海外での紹介サイトは、送付されるプレスリリースの数が多すぎるらしく、よほど新規性or実用性が高いもの以外は取り上げてもらえないようです。

アップデートの場合

App Storeに表示される「リリース日」は、あらかじめ設定した"Availability Date"です。
なんでこんなに不思議な仕組みになってるんでしょうかね。
ここで"Availability Date"が生きてくるとは思いもしませんでした。

うっかり"Availability Date"を初回リリース時のままにしてしまうと、アップデートしたにも関わらず「リリース日」が新しくなりません。
SingingCatでそれをやってしまい、凹みました。

~~これを回避するには、"Availability Date"をかなり未来にしておいて、"Ready for Sale"になった時に公開する日を改めて設定する方法が良いかと思います。~~

(追記 2/26 8:20）
"Availability Date"を未来にすると、アプリがApp Storeから消えてしまうようです。（未発売扱いになる模様）
未検証の誤った情報を掲載してしまい、申し訳ございませんでした。

ちなみにSingingCatのアップデート時は、App Store公開直後（おそらく、まだデータが完全に更新される前）に気づき、あわてて"Availability Date"を"Ready for Sale"当日に変更しました。
すると、一旦、新バージョンが消えてから、「公開日」＝「リリース日」の新バージョンが公開されました。
ただ、奇跡的にうまくタイミングが合っただけかもしれないので、真似しないでくださいね。

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詳解iOS5プログラミング

作者:沼田哲史
秀和システム

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