FastEver 10周年!この10年を振り返る
FastEver 10周年!
FastEverは2020年4月2日に10周年を迎えました!
10年前にFastEverをリリースした時は、10年も開発・配信を継続できるとは思いもしませんでした。
10年間ささえてくれたユーザーの皆様とAPIを提供してくれたEvernoteに感謝です。ありがとうございました!
FastEver 10周年感謝セール
10年間の感謝を込めて「FastEver 3」と「FastEver Snap 3」を通常の約半額の370円でご提供いたします。
この機会に最新のFastEverをぜひお試しください。
10年のふりかえり
せっかくの機会なのでFastEverの10年を振り返ってみます。
2010年4月2日にFastEverの最初のバージョンをリリースしました。
この時のスクリーンショットはとてもシンプルですね。(アイコンは派手ですが)
同時リリースのFastEver XL(iPad用)はiPadのローンチに合わせて登場しています。
実はFastEverの歴史はiPadの歴史と同じ長さなのです。
2010年当時のEvernoteはサードパーティアプリの充実に力を入れ始めていた頃で、連携アプリのカタログ「Evernote Trunk」を展開していました。
2010年8月には派生アプリ「FastEver Snap」をリリースしました。
今やFastEverの隠れた人気機能となった「スワイプでカーソル移動」を発明したのは2011年1月でした。
Bump(懐かしい!)してその場でノートを受渡しできる「FastEver Share」という派生アプリもリリースしました。
残念ながら需要がなく早期に配信終了となりました。
iPhone 100%というムックの「ベスト・アプリ・オブ・ザ・イヤー」1位に選ばれた時は本当に驚きました。
この他にもFastEverは様々な書籍・雑誌でもご紹介いただきました。ありがたいことです。
2012年にはコクヨS&T(当時)とのコラボでノートも出ました。子供の頃から知っている企業と協業したノートが実際に店頭に並んでいるのを見た時はとても嬉しかったです。
2015年には初のメジャーアップデートであるFastEver 2をリリースしました。
iPhone用とiPad用に分かれていたアプリをユニバーサル化して1つにまとめたり、画像挿入やリマインダー対応など、盛り沢山なアップデートでした。
そして昨年、FastEver 3とFastEver Snap 3をリリースしました。最新iOSへの最適化とデザイン・機能の整理、そしてマナーモード対応カメラにフォーカスして作り直しました。
振り返ってみると2010年〜2012年はいろんなことがありました。アプリと一緒に自分自身の状況も変わっていくように感じる日々だったような記憶があります。
そして、そんな日々が落ち着いてからも開発を継続し2度のメジャーアップデートを経て10周年を迎えられたのは、FastEverを愛用してくださるユーザーの皆さんがいたおかげです。
今後ともFastEverをよろしくお願いいたします!
最速でEvernoteに写真を保存するカメラアプリ「FastEver Snap 3」をリリースしました!
Evernote用カメラアプリ・FastEver Snapの7年ぶりのメジャーアップデートとなる「FastEver Snap 3」をリリースしました。iOS 13.1以上に対応します。
FastEver Snap 3はEvernoteに素早く写真を保存するためのカメラアプリです。
電波がない時に保存したメモも通信できるようになってから自動的にバックグラウンド送信されます。
◆対応するEvernoteの機能
• ノートブック
• タグ
• ノートの位置情報
◆さらに便利に
• マナーモード対応(本体の消音モード・音量とシャッター音が連動します)
• タイトルにタイムスタンプ or 現在地を自動設定
FastEver Snap 3はノートの閲覧・変更・削除の権限を取得しませんので、安心してお使いいただけます。
FastEver Snap 3の特徴
フル解像度でのマナー撮影
旧FastEver Snapでもバージョン2.0以上では低解像度の無音撮影が可能でしたが、FastEver Snap 3ではフル解像度での無音撮影に対応しました。
旧バージョンのようにアプリの設定でマナーモードを切り替えるのではなく、本体の消音モード・音量とシャッター音が連動する仕様となりました。
アプリ全体を再設計
古いAPIを数多く使っていたObjective-C製の旧アプリの実装を捨てて、iOS 13時代の技術で新たに作り直しました。
FastEver 3がApp Store仕事効率化カテゴリ有料1位になりました!
先日リリースした「FastEver 3」がApp Storeの仕事効率化カテゴリ有料アプリランキングで1位になりました!
ご購入いただいたみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます!!!
素早く簡単にEvernoteにメモするアプリ「FastEver 3」をリリースしました!
Evernote用メモアプリ・FastEverの4年ぶりのメジャーアップデートとなる「FastEver 3」をリリースしました。iOS 13.1以上に対応します。
FastEver 3はEvernoteに素早く簡単にメモを保存するためのアプリです。
アプリを起動するとすぐに入力画面になるのでアイデアメモや備忘録などに最適です。
電波がない時に保存したメモも通信できるようになってから自動的にバックグラウンド送信されます。
◆対応するEvernoteの機能
• ノートブック
• タグ
• チェックボックス・タイムスタンプの入力
• リマインダー
• ノートの位置情報
◆さらに便利に
• マナーモード対応カメラ
• 場所情報の挿入
• 文字数・単語数カウント
• 保存したノートのプレビュー
• スワイプでカーソル移動
FastEver 3はノートの閲覧・変更・削除の権限を取得しませんので、安心してお使いいただけます。
FastEver 3の特徴
全体的なブラッシュアップ
FastEver 3はiOS 13に合わせてデザインと機能を見直して作り直し、使い勝手を向上させました。
マナーモード対応カメラ
iPhoneがマナーモードになっている時はシャッター音なしで撮影できるカメラ機能を搭載しました。
会議や講演などのシャッター音を出すのがはばかられる場での記録に役立ちます。
iOS 13の新APIの利用
iOS 13.1以上対応としたので、iOS 13以降対応のAPIを多数活用しています。
- BackgroundTasks
- SwiftUI
- Combine
- SF Symbols
- Dark Mode
- IBSegueAction
など。
旧バージョンとなったFastEver 2について
後継アプリをリリースしたため今後の新機能追加の予定はありませんが、2020年3月までは必要に応じて不具合修正などをおこなう予定です。
追記
Product HuntにFastEver 3を投稿してみました!
Upvoteで応援お願いします!!
www.producthunt.com
北海道地震とそれに伴う39時間の停電を乗り切った時にあって良かったもの
9月6日 午前3時8分、「平成30年北海道胆振東部地震」が発生しました。その後、午前3時25分頃から全道でブラックアウトし停電が始まりました。
停電。
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月5日
我が家で停電が解消したのは約39時間後の9月7日18時30分頃でした。
停電が始まってから39時間、ついに停電解消!!
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月7日
やったーーーーー!!!
北電ありがとう!!!
今後も大きな余震や再度の停電の可能性はありますが、とりあえずは無事に乗り切ることが出来たので、今回の災害で役にたったものを上げていきたいと思います。
ポータブルラジオ
10年以上前に買ったポータブルラジオを防災用品の中に入れていました。
上記の機種の旧型モデルです。
停電していると当然ですがTVは見られません。
また、当初はスマホでの情報収拾ができましたが、自分の家の周りだとモバイル回線(ドコモ系)が9月6日午前8時頃から極端に遅くなりまともにインターネットができない状態になりました。
そんな時に役に立つのが乾電池だけで動くポータブルラジオです。
NHKラジオを聞いていれば、だいたいの災害情報・インフラの復旧見通し情報などが入ってきます。
流石にずっと聴いているのは気が滅入るので1〜2時間に一度、15分くらい聴いていました。
Twitterのようにセンセーショナルな情報やデマが流れて来ず、淡々と事実だけが流れていくので、被災初期の精神衛生的にも情報収拾手段の中心がラジオになったのは良かったかもしれません。
LED ランタン
アウトドア用に持っていた乾電池で動くLEDランタン。夜間だけでなく、昼間でも暗いトイレなどの部屋に行く際にも役に立ちました。
うちには2個あったのですが、夫婦2人で別々の部屋に行くときなど、人数分あると便利な感じでした。
Anker PowerHouse
[asin:B01934ZJFY:detail]
防災とアウトドア用に買っていたAnkerの超大容量バッテリー。こいつは本当に頼りになりました。
この大容量バッテリーの電気が75%残ってるし車もあるので、多分あと2日くらいは電気なくても耐えられる。
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月7日
けど、やっぱり早く電気復旧して欲しい。 pic.twitter.com/BawxKmJRNE
iPhoneは他のモバイルバッテリーで充電するなど、PowerHouseは温存気味に使っていたこともあって、39時間の停電後にも残容量60%くらいでした。(停電開始時は98%)
このぐらいの大容量があると停電中でも精神的に安定します。
100V電源がついているのでパソコンを含む様々な機器に給電できます。
LEDランタンに使っているエネループ充電池の充電などに使っていました。
また、100V電源が出力できると以下のような芸当ができます。
停電が続いてるけど、試しに光回線のONUとルーターにバッテリーから電源を供給してみたら固定回線がふつうに使えた!
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年9月7日
回線引き込んでる電柱の電源供給って関係ないのか!
もっと早く気付くべきだった!
…とはいえ、さすがに電気もったいないから携帯の通信が切れたときだけ使おう。
たくさんのモバイルバッテリー
[asin:B01LATWL5G:detail]
モバイルバッテリーをついたくさん買ってしまって家がモバイルバッテリーだらけになっているそこのあなた。
あなたのその行動は正解です。
モバイルバッテリーはあればあるほど安心感が増します。
先日ちょっと良さそうなモバイルバッテリーを見つけたのですが「家にモバイルバッテリーたくさんあるし無駄だな」と思って買わなかったことを後悔しています。
当たり前ですがすべて満充電で保管しておかなければ意味がありません。
また、ノベルティーで無料でもらったモバイルバッテリーがあったのですが、充電して保管していたのに自然放電で空っぽになっていました。ある程度品質の良い物を買う必要がありそうです。
クーラーボックス
停電開始直後、アウトドア用に持っていた大きめのクーラーボックスに冷凍庫と冷蔵庫の中身を移しました。目一杯詰め込んだおかげか、39時間経過してもまだ凍ったままの食品もありました。
冷蔵庫にあった食品をダメにせずに使えたことと、水道・ガスが生きていて調理ができたこともあり、停電中は防災用に備蓄していた食料に全く手をつけずに過ごせました。
家具の配置
あって良かったものではありませんが、家具の配置を工夫していたことがとても役立ったので書いておきます。
建物が真上から見て長方形の場合、地震の際には建物は長辺に対して直角に揺れるそうです。
そこで、倒れやすい家具は建物の長辺と直角になるように配置すると倒れにくくなると言われています。
昨年引越しをした際に上記のことを念頭において倒れやすい家具は建物の長辺と直角になるように配置しました。
その結果、今回の地震の震度が6弱もあったにも関わらず、家具の転倒は全くありませんでした。
それどころか、直角に配置した家具からの物の飛び出しもほぼありませんでした。
間取りの関係でキッチンの低い食器棚だけは建物の長辺と並行に設置していたのですが、こちらは食器が盛大に飛び出していました。
家具の配置を工夫するだけで倒れにくくできるので、もし建物と並行に倒れやすい家具を設置している方がいたら、直角になるように模様替えをしてみる価値は大いにあると思います。
最後に
まだ道内には電気の復旧していない世帯がたくさんあります。
細かいエリアごとに通電が開始されているようで、同じ自治体や町内でも停電している場所と解消されている場所がモザイク状に入り組んでいるようです。
近くの通電エリアを知ることで、停電中のエリアと通電済みのエリアの方同士で電力を融通しあったり出来るのではと思い、「北海道停電解消マップ」を作りました。
Google ドライブ - 1 か所であらゆるファイルを保管
誰でも匿名で編集できるので、停電が解消した場所をピンや図で書き込んでください。ご協力よろしくお願いします。(編集はPCからのみとなります)
9/8 22:35 追記
9/8中に、道路状況などで確認が困難な約1700戸以外のすべての停電が解消する見通しとのことです。
【北海道胆振東部地震による被害・対応状況(21時時点)】北海道電力によれば、本日中に停電戸数は約1700戸に減少する見通しです。残りの停電箇所は道路状況などで確認が困難であり、見通しが立っていませんが、電源車を送ることが可能であれば電源車で対応しています。#北海道 #地震 #meti_saigai
— 経済産業省 (@meti_NIPPON) 2018年9月8日
「近くの通電エリアを知ることで、停電中のエリアと通電済みのエリアの方同士で電力を融通しあったり」という状況はもう本日中には終わりそうなので、「北海道停電解消マップ」の役割ももう終わりになるかと思います。たくさんのご協力をいただきありがとうございました。
本日中に停電が解消されない約1700戸にお住まいの方にも、一刻も早く電気が届くよう願っております。
今夜6/5 1:00〜「札幌のiOSアプリ開発者たちによるWWDC 2018 実況」をおこないます。 #devsap #wwdc2018
Carthageは日本語でどう呼ぶか?
Carthageを日本語で「カッセージ」って言う人多いけどなんでだろう。arは促音ではないと思うんだけどな。カーセージの方がカタカナ語として近い気がする。 #tryswiftconf
— Daigo Wakabayashi (@frnk) 2018年3月2日
というツイートをしたところ、ちょっとTLが盛り上がりました。
せっかくの機会なので、Carthageの日本語での呼ばれ方をまとめてみます。
カーセージ
自分はカーセージ派。
Car→カー、th→サ行、age→エイジまたはエージという大変分かりやすいパターンで、カタカナ語からある程度は英単語スペルを類推することも可能(carthage・carsageのいずれか)
カーシッジ
パーリーピーポー方式。
英語の音をカタカナとして耳コピするとこんな感じになる。
パーリーピーポーやアポー、パイナッポーなど、現代においてはちょっとふざけて使うことが多い方式だけど、嫌いじゃない。
カッセージ
発音に意味を付加したカタカナ語?
「CarthageというネーミングはPackageと発音が似ているから」という話から来ている表現とのことだか、おそらく英単語で似ているのは最初の母音aと最後のageの部分だけで、thとckは関係ない。
カタカナ語化するときに分かりやすく「パッケージ」要素を足して表現した創造的なパターンであると思われる。
冒頭のツイートにも書いたようにarは促音ではないし、促音としてカタカナ表現をするという慣例もないので、大変イレギュラーなカタカナ語化。
しかしイレギュラーなだけに、誰かが堂々と「カッセージ」と言うと「それっぽく」感じられてしまい、逆に広がりやすい側面もありそう。
個人的にはこいつにCarthageのカタカナ語のデファクトスタンダードを取って欲しくないなと思っている。
カルタゴ
日本語訳。カタカナ語化ではない。
Beijingを北京(ペキン)と翻訳するようなものだが、カタカナ地名なためカタカナ語化したものに見えてしまうのが問題か。
表記するときは「加爾達額(カルタゴ)」と書けば日本語訳だと分かりやすくなって良いかもしれない。
追記:
こんなissueがありましたhttps://t.co/m2yrOlcBfO
— あきお@フリーランスiOSエンジニア (@akio0911) 2018年3月3日
akio さんから、Carthageのリポジトリのネーミングについて書かれているissueを教えてもらいました。
[Question] Why name `Carthage`? · Issue #549 · Carthage/Carthage · GitHub
このissueによると、ネーミング発想段階ではなんとなくpackageと似てるからという理由でCarthageという語を思いついたものの、リリース段階では人々に「カルタゴ滅ぶべし」という古典表現を想起させるネーミングであるということになったそうです。そして「カルタゴ滅ぶべし」はpackageよりもはるかに良いストーリーだと考えているとのことでした。
これを踏まえて考えると、「カルタゴ」と日本語訳で呼ぶことは「カルタゴ滅ぶべし」という古典表現を想起して欲しいという制作者の意図に沿った最も相応しい日本語での呼び方と言えるのかもしれませんね。