素早く簡単にEvernoteにメモするアプリ「FastEver 3」をリリースしました!

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Evernote用メモアプリ・FastEverの4年ぶりのメジャーアップデートとなる「FastEver 3」をリリースしました。iOS 13.1以上に対応します。

FastEver 3

FastEver 3

  • Rakko Inc.
  • 仕事効率化
  • ¥980

FastEver 3はEvernoteに素早く簡単にメモを保存するためのアプリです。
アプリを起動するとすぐに入力画面になるのでアイデアメモや備忘録などに最適です。
電波がない時に保存したメモも通信できるようになってから自動的にバックグラウンド送信されます。


◆対応するEvernoteの機能
• ノートブック
• タグ
チェックボックス・タイムスタンプの入力
• リマインダー
• ノートの位置情報


◆さらに便利に
• マナーモード対応カメラ
• 場所情報の挿入
• 文字数・単語数カウント
• 保存したノートのプレビュー
• スワイプでカーソル移動


FastEver 3はノートの閲覧・変更・削除の権限を取得しませんので、安心してお使いいただけます。

FastEver 3の特徴

全体的なブラッシュアップ

FastEver 3はiOS 13に合わせてデザインと機能を見直して作り直し、使い勝手を向上させました。

マナーモード対応カメラ

iPhoneがマナーモードになっている時はシャッター音なしで撮影できるカメラ機能を搭載しました。
会議や講演などのシャッター音を出すのがはばかられる場での記録に役立ちます。

iOS 13の新APIの利用

iOS 13.1以上対応としたので、iOS 13以降対応のAPIを多数活用しています。

  • BackgroundTasks
  • SwiftUI
  • Combine
  • SF Symbols
  • Dark Mode
  • IBSegueAction

など。

旧バージョンとなったFastEver 2について

後継アプリをリリースしたため今後の新機能追加の予定はありませんが、2020年3月までは必要に応じて不具合修正などをおこなう予定です。

追記

Product HuntにFastEver 3を投稿してみました!
Upvoteで応援お願いします!!
www.producthunt.com

北海道地震とそれに伴う39時間の停電を乗り切った時にあって良かったもの

9月6日 午前3時8分、「平成30年北海道胆振東部地震」が発生しました。その後、午前3時25分頃から全道でブラックアウトし停電が始まりました。


我が家で停電が解消したのは約39時間後の9月7日18時30分頃でした。


今後も大きな余震や再度の停電の可能性はありますが、とりあえずは無事に乗り切ることが出来たので、今回の災害で役にたったものを上げていきたいと思います。


ポータブルラジオ

10年以上前に買ったポータブルラジオを防災用品の中に入れていました。
上記の機種の旧型モデルです。

停電していると当然ですがTVは見られません。
また、当初はスマホでの情報収拾ができましたが、自分の家の周りだとモバイル回線(ドコモ系)が9月6日午前8時頃から極端に遅くなりまともにインターネットができない状態になりました。
そんな時に役に立つのが乾電池だけで動くポータブルラジオです。
NHKラジオを聞いていれば、だいたいの災害情報・インフラの復旧見通し情報などが入ってきます。
流石にずっと聴いているのは気が滅入るので1〜2時間に一度、15分くらい聴いていました。
Twitterのようにセンセーショナルな情報やデマが流れて来ず、淡々と事実だけが流れていくので、被災初期の精神衛生的にも情報収拾手段の中心がラジオになったのは良かったかもしれません。

LED ランタン

アウトドア用に持っていた乾電池で動くLEDランタン。
夜間だけでなく、昼間でも暗いトイレなどの部屋に行く際にも役に立ちました。
うちには2個あったのですが、夫婦2人で別々の部屋に行くときなど、人数分あると便利な感じでした。

Anker PowerHouse

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防災とアウトドア用に買っていたAnkerの超大容量バッテリー。こいつは本当に頼りになりました。

iPhoneは他のモバイルバッテリーで充電するなど、PowerHouseは温存気味に使っていたこともあって、39時間の停電後にも残容量60%くらいでした。(停電開始時は98%)
このぐらいの大容量があると停電中でも精神的に安定します。

100V電源がついているのでパソコンを含む様々な機器に給電できます。
LEDランタンに使っているエネループ充電池の充電などに使っていました。
また、100V電源が出力できると以下のような芸当ができます。

たくさんのモバイルバッテリー

[asin:B01LATWL5G:detail]
モバイルバッテリーをついたくさん買ってしまって家がモバイルバッテリーだらけになっているそこのあなた。
あなたのその行動は正解です。
モバイルバッテリーはあればあるほど安心感が増します。
先日ちょっと良さそうなモバイルバッテリーを見つけたのですが「家にモバイルバッテリーたくさんあるし無駄だな」と思って買わなかったことを後悔しています。

当たり前ですがすべて満充電で保管しておかなければ意味がありません。
また、ノベルティーで無料でもらったモバイルバッテリーがあったのですが、充電して保管していたのに自然放電で空っぽになっていました。ある程度品質の良い物を買う必要がありそうです。


クーラーボックス

停電開始直後、アウトドア用に持っていた大きめのクーラーボックスに冷凍庫と冷蔵庫の中身を移しました。
目一杯詰め込んだおかげか、39時間経過してもまだ凍ったままの食品もありました。
冷蔵庫にあった食品をダメにせずに使えたことと、水道・ガスが生きていて調理ができたこともあり、停電中は防災用に備蓄していた食料に全く手をつけずに過ごせました。

家具の配置

あって良かったものではありませんが、家具の配置を工夫していたことがとても役立ったので書いておきます。

建物が真上から見て長方形の場合、地震の際には建物は長辺に対して直角に揺れるそうです。
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そこで、倒れやすい家具は建物の長辺と直角になるように配置すると倒れにくくなると言われています。
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昨年引越しをした際に上記のことを念頭において倒れやすい家具は建物の長辺と直角になるように配置しました。
その結果、今回の地震の震度が6弱もあったにも関わらず、家具の転倒は全くありませんでした。
それどころか、直角に配置した家具からの物の飛び出しもほぼありませんでした。

間取りの関係でキッチンの低い食器棚だけは建物の長辺と並行に設置していたのですが、こちらは食器が盛大に飛び出していました。

家具の配置を工夫するだけで倒れにくくできるので、もし建物と並行に倒れやすい家具を設置している方がいたら、直角になるように模様替えをしてみる価値は大いにあると思います。

最後に

まだ道内には電気の復旧していない世帯がたくさんあります。
細かいエリアごとに通電が開始されているようで、同じ自治体や町内でも停電している場所と解消されている場所がモザイク状に入り組んでいるようです。
近くの通電エリアを知ることで、停電中のエリアと通電済みのエリアの方同士で電力を融通しあったり出来るのではと思い、「北海道停電解消マップ」を作りました。

Google ドライブ - 1 か所であらゆるファイルを保管

誰でも匿名で編集できるので、停電が解消した場所をピンや図で書き込んでください。ご協力よろしくお願いします。(編集はPCからのみとなります)

9/8 22:35 追記

9/8中に、道路状況などで確認が困難な約1700戸以外のすべての停電が解消する見通しとのことです。


「近くの通電エリアを知ることで、停電中のエリアと通電済みのエリアの方同士で電力を融通しあったり」という状況はもう本日中には終わりそうなので、「北海道停電解消マップ」の役割ももう終わりになるかと思います。たくさんのご協力をいただきありがとうございました。
本日中に停電が解消されない約1700戸にお住まいの方にも、一刻も早く電気が届くよう願っております。

今夜6/5 1:00〜「札幌のiOSアプリ開発者たちによるWWDC 2018 実況」をおこないます。 #devsap #wwdc2018

札幌のiOSアプリ開発者コミュニティ「iPhone Dev Sapporo」の面々がWWDC 2018基調講演を開発者目線を交えて実況します。
6/5(火)AM1:00(6/4 25:00)スタート予定です。
現地からのレポートもあるかも!ぜひご視聴ください。


札幌のiOSアプリ開発者たちによるWWDC 2018 実況

Carthageは日本語でどう呼ぶか?

というツイートをしたところ、ちょっとTLが盛り上がりました。

せっかくの機会なので、Carthageの日本語での呼ばれ方をまとめてみます。

 

カーセージ

日本語の一般的なカタカナ語変換ルールに則ったカタカナ語

自分はカーセージ派。

Car→カー、th→サ行、age→エイジまたはエージという大変分かりやすいパターンで、カタカナ語からある程度は英単語スペルを類推することも可能(carthage・carsageのいずれか)

 

カーシッジ

パーリーピーポー方式。

英語の音をカタカナとして耳コピするとこんな感じになる。

パーリーピーポーやアポー、パイナッポーなど、現代においてはちょっとふざけて使うことが多い方式だけど、嫌いじゃない。

 

カッセージ

発音に意味を付加したカタカナ語

「CarthageというネーミングはPackageと発音が似ているから」という話から来ている表現とのことだか、おそらく英単語で似ているのは最初の母音aと最後のageの部分だけで、thとckは関係ない。

カタカナ語化するときに分かりやすく「パッケージ」要素を足して表現した創造的なパターンであると思われる。

冒頭のツイートにも書いたようにarは促音ではないし、促音としてカタカナ表現をするという慣例もないので、大変イレギュラーなカタカナ語化。

しかしイレギュラーなだけに、誰かが堂々と「カッセージ」と言うと「それっぽく」感じられてしまい、逆に広がりやすい側面もありそう。

個人的にはこいつにCarthageのカタカナ語デファクトスタンダードを取って欲しくないなと思っている。

 

カルタゴ

日本語訳。カタカナ語化ではない。

Beijingを北京(ペキン)と翻訳するようなものだが、カタカナ地名なためカタカナ語化したものに見えてしまうのが問題か。

表記するときは「加爾達額(カルタゴ)」と書けば日本語訳だと分かりやすくなって良いかもしれない。

 

 

追記:

akio さんから、Carthageのリポジトリのネーミングについて書かれているissueを教えてもらいました。

[Question] Why name `Carthage`? · Issue #549 · Carthage/Carthage · GitHub

このissueによると、ネーミング発想段階ではなんとなくpackageと似てるからという理由でCarthageという語を思いついたものの、リリース段階では人々に「カルタゴ滅ぶべし」という古典表現を想起させるネーミングであるということになったそうです。そして「カルタゴ滅ぶべし」はpackageよりもはるかに良いストーリーだと考えているとのことでした。

これを踏まえて考えると、「カルタゴ」と日本語訳で呼ぶことは「カルタゴ滅ぶべし」という古典表現を想起して欲しいという制作者の意図に沿った最も相応しい日本語での呼び方と言えるのかもしれませんね。

FastEver 2がApp Store有料アプリ総合ランキングで5位になりました!

FastEver 2がApp Store有料アプリ総合ランキングで5位になりました!!(仕事効率化カテゴリでは1位)
今までリリースした全てのアプリでの最高順位記録の更新となります。
たくさんの方にダウンロードいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。

ちなみに、今までの最高順位は2009年2月に初めてのアプリ「SingingCat」をリリースした時の6位です。あの頃はiPhoneアプリ自体が全部で2万本くらいしか無かった時代でした。
まさか2017年にその頃の記録を超えることになるとは思わなかったです。
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iOSDC 2017でLTベストトーク賞をいただきました!というわけで自分が発表する時にやること・やらないことを書いてみます。 #iosdc

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iosdc.jp
iOSDC 2017に参加してきました!

第3の課金形態「寄付モデル」ってどうなの?

というタイトルで16日の夕方にLTをしたのですが、なんとその日のLTベストトーク賞をいただくことができました!ありがとうございます!

こちらがそのLTの動画です。

賞品としてiPhone X用のケースと保護ガラス、そして激レアの試作品Tシャツをいただきました。
特に試作品TシャツはiOSDCロゴが刺繍でワンポイントで入っていて素材も高級感があるので、普段使いできる感じなのがとても嬉しいです。(この記事のトップの写真が賞品でいただいたTシャツの刺繍部分です)


また、LTの最後で「チップ大歓迎!」とBitcoinアドレスをスライドに表示したのですが、実際にチップを送ってくださった方がいました。この場を借りてお礼申し上げます。


当日の様子などは他の参加者の皆さんがたくさんブログに書いてくれると思うので、LTベストトーク賞をいただいた自分は調子に乗って「発表する時にやること・やらないこと」を書いていこうと思います。


/------予防線------/
発表のやり方には発表者それぞれの好みや考え方があります。
この記事は、自分と違う好み・考え方の発表を否定するものではありません。
/------予防線ここまで------/

やること

スライドを作り始める前に喋る内容・構成を考える

はじめに紙やマインドマップで話したい項目を書き出して、喋る内容・構成を考えます。
この時、自分がステージの上に立って喋っている様子や観客の反応をイメージしながらおこないます。
喋る内容・構成がほぼ固まったタイミングで初めてKeynotePowerPointを開きます。

スライドはあくまでトークの補助

これは意見が分かれるところではありますが、自分はスライドはあくまでトークの補助だと思っています。
トークを分かりやすくしたり盛り上げたりする道具がスライドです。
なので、スライド単体だけ見て意味が通ることは全く考えていません。(結果的に意味が通るようになっていることはあります)

スライドの文字は見やすく大きく少なめに

小さな字でたくさん書いてあると読みにくいです。また、スライドを読むのに観客の集中力が持っていかれてしまうのでトーク自体へ意識が向けてもらいにくくなります。

納得するまで練習する

「たくさん練習しましょう」「何十回も練習しましょう」とはよく言われますが、回数はどうでもよくて自分が納得するまで練習します。(その結果として何十回になったりします)
特に時間制限がある場合は、時間内に綺麗に収まるかどうかを何度も練習しながらスライドを削ったり言い回しを変えたりしていく必要があります。

観客の方を向いて、しっかり届けるつもりで発声する

マイクはあくまで補助です。音は大きくしてくれますが、声の調子・向きなどは調整してくれません。
「観客に届ける」ということを念頭に言葉を発します。

やらないこと

早口にならない

早口になると観客に内容が伝わりにくくなりますし、適切な「間」を開ける余裕も失われます。
早口にならないためには、やはり練習が重要になってきます。

セリフ自体をスライドに書かない

トークで喋るセリフ自体をスライドに書いてしまうと、どうしても読んでいる感じが出てしまいます。
また、これから話す言葉があらかじめ観客に見えてしまっているのは微妙にプレッシャーになってしまって早口になりやすいです。

接続詞でスライドを一枚使わない

接続詞(しかし・そして・ところが・さらに、など)は話題の転換や盛り上げる時に使うことが多く、そういう時はもったいぶってスライドを1枚使いたくなってしまうものです。
しかし、接続詞でスライド1枚を使ってしまうと、スライド転換のラグが発生してしまうので自分のペースや間で話題転換や盛り上げができなくなってしまいます。

カジュアルな話し言葉をスライドに書かない

カジュアルな話し言葉をスライドに書いてしまうと、それを読むか読まないかの選択を迫られます。
読む場合は、セリフ自体をスライドに書いた場合の問題が発生してしまいますし、読まない場合はちぐはぐ・あべこべ・中途半端な印象になってしまいます。(例:スライドに「〇〇じゃね?」と書いてあり、発表者は「〇〇なのではないかと思います」と喋る)

他人の著作物を無意味に載せない

ウケを取るために発表内容と関係がない漫画・アニメ・TV番組のキャプチャを貼り付けたりする人が、ソフトウェア業界には割と多い気がしています。
自分はそういうネタはそもそも面白いとは思わないのですが、仮にそれでウケたとしてもそれは借りてきたコンテンツの力であって発表者の力ではありません。
また、アプリを作って商売をしている以上、他人のコンテンツの権利にも気を遣っていきたいものです。
もちろん、正しい引用の範囲で必要に応じて使うことは良いと思います。


最後に

…と調子に乗っていろいろと書いてきましたが、自分自身も余裕や気合が足りなくて練習を怠ってしまったり構成を練り込めないことがしばしばあります。
ただ、ここに書いた内容の中には練習する余裕がなくてもすぐ実践できるものもあると思います。
これから勉強会やカンファレンスなどで発表されるかたの参考になれば幸いです。

発表は場数を踏んでいけば自然と自信がついていくものです。うまくいけばそのまま自信になりますし、うまくいかなかったときも反省して次に活かせばそれが自信に繋がります。
自信が出てくると、自然とステージに立っても堂々と声が出せるようになっていきます。

もしこれを読んで発表してみたい、もっとうまくやりたいと思った方は、まずは身近な勉強会で登壇してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、直近では札幌で9月23日に「iPhone Dev Sapporo勉強会」があります。登壇枠があと1つ残っているので、滑り込み参加お待ちしております!
devsap.connpass.com