Carthageは日本語でどう呼ぶか?

というツイートをしたところ、ちょっとTLが盛り上がりました。

せっかくの機会なので、Carthageの日本語での呼ばれ方をまとめてみます。

 

カーセージ

日本語の一般的なカタカナ語変換ルールに則ったカタカナ語

自分はカーセージ派。

Car→カー、th→サ行、age→エイジまたはエージという大変分かりやすいパターンで、カタカナ語からある程度は英単語スペルを類推することも可能(carthage・carsageのいずれか)

 

カーシッジ

パーリーピーポー方式。

英語の音をカタカナとして耳コピするとこんな感じになる。

パーリーピーポーやアポー、パイナッポーなど、現代においてはちょっとふざけて使うことが多い方式だけど、嫌いじゃない。

 

カッセージ

発音に意味を付加したカタカナ語

「CarthageというネーミングはPackageと発音が似ているから」という話から来ている表現とのことだか、おそらく英単語で似ているのは最初の母音aと最後のageの部分だけで、thとckは関係ない。

カタカナ語化するときに分かりやすく「パッケージ」要素を足して表現した創造的なパターンであると思われる。

冒頭のツイートにも書いたようにarは促音ではないし、促音としてカタカナ表現をするという慣例もないので、大変イレギュラーなカタカナ語化。

しかしイレギュラーなだけに、誰かが堂々と「カッセージ」と言うと「それっぽく」感じられてしまい、逆に広がりやすい側面もありそう。

個人的にはこいつにCarthageのカタカナ語デファクトスタンダードを取って欲しくないなと思っている。

 

カルタゴ

日本語訳。カタカナ語化ではない。

Beijingを北京(ペキン)と翻訳するようなものだが、カタカナ地名なためカタカナ語化したものに見えてしまうのが問題か。

表記するときは「加爾達額(カルタゴ)」と書けば日本語訳だと分かりやすくなって良いかもしれない。

 

 

追記:

akio さんから、Carthageのリポジトリのネーミングについて書かれているissueを教えてもらいました。

[Question] Why name `Carthage`? · Issue #549 · Carthage/Carthage · GitHub

このissueによると、ネーミング発想段階ではなんとなくpackageと似てるからという理由でCarthageという語を思いついたものの、リリース段階では人々に「カルタゴ滅ぶべし」という古典表現を想起させるネーミングであるということになったそうです。そして「カルタゴ滅ぶべし」はpackageよりもはるかに良いストーリーだと考えているとのことでした。

これを踏まえて考えると、「カルタゴ」と日本語訳で呼ぶことは「カルタゴ滅ぶべし」という古典表現を想起して欲しいという制作者の意図に沿った最も相応しい日本語での呼び方と言えるのかもしれませんね。